みなさまごきげんよう。
急に寒くなってガタブルです。
先日の夏日に衣替え出来てたので着るものは間に合いました。
セーター来て温熱小豆パッドで首や子宮温めてます☺️
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最近の読書感想です。
有川浩
●「だれもが知ってる小さな国」
●「キャロリング」
そうなんです前回読んだ「旅猫リポート」ですっかりファンになってしまったのです。
有川浩さんの作品は笑いありハラハラあり涙ありで最終的にはハッピーな展開に行くので安心して読めます。
病人に衝撃はいらない(笑)ので、丁度いいのです。
◼️「だれもが知ってる小さな国」
大好きなコロポックル(小人、妖精)のお話です。
元になっている「だれも知らない小さな国」(佐藤さとる)を読んでないのですが、なんの土台なくても楽しく読めます。
でも読んでいたらもっと存分に味わえたと思うで今度シリーズ全部読みます!
養蜂を営む家の男の子と女の子がそれぞれコロポックルと出会い、その事を大人になるまで胸に秘める決意をして過ごすのですが、細かい説明なくても伏線がちゃんとわかってとても楽しめました。
恋愛期間なんかはしょっても子ども時代の信頼関係から自然とそうなるだろうと判るし、この辺がうまいなぁ(生言ってすみません)と思います。
私は妖精の存在を信じてますが、この歳になるまでまだ1度も見れてないのが残念でなりませんでした。
でもコロポックルが
「見つけようとするから見えない」
(あってるかな?)と言っていて、なるほど!と合点がいきました。
何気ない一言だけど、すべての事に共通する言葉かもしれません。
見つけようと力んでいると、近くのもの、すでにあるものが見えないんですよね。
“やりたい事”でも“パートナー”でも“探し物”でも(笑)
妖精や小人と出会ってみたいけど、その気持ちを手放してふわっと生きるのは私には難題かも(笑)
◼️「キャロリング」
ハードボイルドっぽい出だしで、“なんだなんだ?浩さんはこういう系も書くのか?桜木紫乃さんか?”(笑)と思いましたが、ちゃんと裏切ってくれたので良かったです。
これから読む方は安心なさって下さい。
父親のDVと母の依存という家庭環境で育った主人公ですが、かくまってくれる“小さい頃から知っているおばちゃん”の、
「不幸の比べっこなんかしても仕方ないでしょ」
という一言で、“比べること”“恨むこと”から解放されます。
そしておばちゃんの会社で働くことになり、学童保育事業で預かっている男の子と関わっていきます。
会社はクリスマスで廃業が決まっており、それまでに起こる事件が描かれています。
日本でも年々子どもの虐待が明らかになり痛ましい事件が相次いでいます。
命の危険はないにせよ、大なり小なり親に傷つけられた方は多く、後の人生に影響を及ぼしていると思います。
そういう中で、主人公のように“恨み”をなるべく切り離し、まっとうに生きようとする人と、“恨み”に取り込まれて道を踏み外していく人に別れると思う時、他人でもいい、誰かの厳しくも温かい一言がどれだけ重要かという事を思います。
私も以前「今でも心に響いてる言葉 石にかじりついても…」という記事で書いたのですが、「石にかじりついてもひねくれまいとして生きてきたのよ」という言葉に出会って、どんな環境でも周りのせいにしちゃいけない、ひねくれちゃいけない、自分の心は自分で守ると決意した事があります。
だから、程度は比べようもないけれど、辛い環境から立ち直った主人公に拍手を贈りたいです。
そして最後、幸せに手を伸ばし掴む勇気を出した事も。
それにはやっぱり誰かの温かい“言葉”や後押しが必要なのです。
良い本でした。
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私は新刊をチェックしないし、ネット等で知った情報を手がかりに図書館で借りて読むことがほとんどなので、世間から一周りも二周りも遅れているため、今さら有川浩さんの素晴らしさを語らなくてもみなさんよくご存知だと思います。
「旅猫リポート」では“死”、「だれもが…」では“障がい者”、「キャロリング」では“虐待”と、社会問題をさりげなく盛り込んで、それでも暗くさせすぎず、解決のヒントを与えてくれるのは凄いと思っています。
難しい言葉うんぬんより、要は“やさしさ”が世界を救うんだとまで思ってしまった私は単純で素晴らしい(自画自賛笑)
私はこれから浩さんを制覇していくつもりです✊📖👓
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