介護記《気分転換》part4
祖母のことです。
…。…。…。…。…。
つづき
それと、私の気分転換のために、新しいジャンルを提供してくださったのが、鍼灸マッサージ師のK先生です。
K先生は 私の視力が弱り、テレビも本も楽しめないことを知って、視聴覚障害者のための本の朗読テープを教えてくれました。
K先生自身も 弱視で本が読めないので、この朗読テープを取り寄せたり、ボランティアグループに頼んで、読みたい本を吹き込んで貰ったりしていました。
耳の機能も低下していた私は、最初ためらいましたが、せっかくの提案なのでK先生のお勧めのものを借りてみました。
K先生は 椎名誠さんの大ファンで、マッサージに来てくださる度に、テープを5巻くらい貸してくださり、私は調子の良い時に少しずつ聴いてみました。
自分の選択権内だけでは、手にすることはなかったであろう作品に触れることができ、新鮮な驚きと楽しさを味わうことができました。
この朗読テープは、吹き込む方もちゃんと訓練されていて、掲載されている写真の説明もしてくれ、大げさな抑揚もつけずに淡々とした感じで読み進めてくれるので、とても聞きやすかったです。
図書館などで貸し出しをしていますので、ぜひ活用なさってみてはいかがでしょうか。
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介護されている立場の方は、もし人から気分転換になるようなことを勧められたら、自分の趣味とは違っても、興味のなかったジャンルでも、思いやりをもって勧めてくくださったものは、1度試してみることをお薦めいたします。
最初は馴染めなくても、少し努力して続けていくと、新しい世界が開けることがあります。
私もそうでした。
人から詩と絵の創作を提案してもらい、治ってからやるのではなく、苦しい状況の中でも、できる範囲でやってみることで、自発的に楽しめるようになっていきました。
そして気分転換になるものを、他にもあれこれ探したり、試したりするようになったのです。
part5へつづく
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ここまでのまとめ
《気分転換にしたこと》
☆朗読テープを借りて聴く
☆朗読テープを作る
(体を起こせるようになってから)
お読みいただき、ありがとうございました!
\(^o^)/
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