ピアノの先生の思い出*3
みなさまこんにちは。
このピアノの先生の思い出の記事で、私の正体が薄々わかってきたと思います。
でもお優しいみなさまには、おとなしくしておりますのでご安心ください。
………………………………………………
さて、ピアノの先生とのエピソードは沢山ありすぎてキリがありませんので、今回はこれで終わりにいたします。
また気が向きましたら先生のピアノ指導法などを書かせていただけたらと思います。
発表会で大失敗したモーツァルトのソナタ第13番。K.N9 333。
緊張してテンポが早くなり、タッチが強くなり、「モーツァルトがベートーベンになっちゃったよ~。」と嘆かれてしまいました…。
……………………………………
もう亡くなられて時効ですのでカミングアウトしますと、前回書きました私が掃除に行くようになった24、5歳の頃、先生にプロポーズされたことがあります。(先生64、5歳)
私はおったまげ~!という感じでしたが、先生はいたって真面目だったので、
「先生、考えてもみてよ。先生は普通に恋愛結婚して奥様ともラブラブで充実した結婚生活してきたからいいけどさ、私の初婚がいきなり先生ってどうよ?
ぴちぴちの20代と60代だよ?
先生ばっかりいいとこ取りで不公平でしょう~。」
とまたもや、失礼極まりない断り方をしました。
それでも、
「先生がもう少し若かったらすまいるちゃんをさらっていけるよ!」
と食い下がってきましたので、
「私は強引に引っ張ってく人はタイプじゃないの。」
と、とどめも刺してあげました。(笑)
私が掃除に行くようになったことで慰められて一時的に情が沸いたのねと客観的に思っていましたので、真剣にはとらえませんでした。
先生はそんな風に言われたにも関わらず、落ち込むどころか逆に納得したようで(笑)、私が勧めた出会いサークルにすぐにパソコンで応募し(この辺の行動力がすごい!)、何人もの方とお見合いし、めでたく趣味があう方を見つけられました。
私も“もう大丈夫だ”と思って掃除のバイトも止め、お茶飲み友達となっていました。
お付き合いの様子などを色々聞いたりしていましたが、ある日さっさとその方と何処かへ移住してしまいました。
行き先も告げずに。
家を売り払って。
でも行き先はだいたい察しがついていました。熱海です。
私に熱海で暮らそうとプロポーズで言ってましたから(笑)
立ち直ってからの変わり身の早さとバイタリティー。
やはりただ者ではありませんでした。
自分がこう!と思ったことは、目的を達成して楽しんでいましたので、そこは尊敬申し上げます。
K.N9 333の失敗から次に選ばれたのがモーツァルトソナタ第8番K.N9 310。
この曲はテンポも早く激しい曲調なので私でも大丈夫だろうということでした。
「眺めのいい部屋」で主人公がこの曲を弾いて、聴いていた牧師が「ベートーベンはいい」と褒めて、知ったかぶりにクスリとする場面があります。
「眺めのいい部屋」は私の大好きな映画です。
……………………………………
Wikipediaで先生の訃報を知った時も、沸いてきたのは哀しみではなく、「まったく…」という、あきらめ笑いのようなものでした。
「やれやれ」というような。
これでめでたく最愛の奥様にも天国で会え、毎日オペラに音楽鑑賞に読書に執筆にと励んでいることでしょう。
奥様には少しお説教されるかもしれませんが(笑)
村上嘉隆さん
のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
先生、天国でもお元気で。
みなさま、お付き合いいただきましてありがとうございました。
次回からまたゆっくりペースにもどりま~す。
……………………………………
九州地方、豪雨の被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
1日も早く日常生活に戻れますよう、健康を害されませんようお祈りしています。
その他の購入方法については、
にほんブログ村